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銃社会を考える

今日はいつもと違って少し真面目な話、銃についてです。

駐在が決まって気になったのが、アメリカは銃社会だということです。

日本に流れるアメリカのニュースと言えば乱射事件が多く、周りからも心配され、不安になってアメリカ行きをためらった時期もありました。

その際、いろいろと実情を調べたので、参考にしてもらえればと思います。

アメリカにおける銃

規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない。

 アメリカ合衆国憲法修正第2条

これは1789年に制定されたもので、アメリカ合衆国憲法に記載のある条項です。アメリカにおける銃規制反対の根拠となっています。

そもそも、日本とは考え方が全く違うということを理解しましょう。

アメリカの現実

では、実際にどのくらい銃における事件が起こっているのか、調べたのでご紹介します。

下記は、Gun Violence Achiveのサイトにある統計となります。

【出典】Gun Violence Achive

2018年の数字は確定しているので、確認してみましょう。

  • 故意(Willful)、悪意(malcious)、偶然(accidental)を含めた死者数(Deaths)が15,208人
  • 銃による自殺者数(Suicide by Gun)が24,432人
  • 合計で39,221人

銃による自殺者数のほうが多いことに驚きました。

またMass Shooting(乱射事件)も337件…、毎日どこかで発生していることになります。

ちなみに日本の2018年の自殺者数は20,840人、日米の人口比から考えると日本の自殺者数の多さにも驚きました。

州で異なる取り扱い

連邦制をとるアメリカにおいては、州によって銃器関連法が異なります。

また、毎年改正されるので注意が必要となります。

下記のように銃の携帯に関しても州によって規制が異なります。銃の取り扱い、携帯時の規制や、購入時の許可の有無について、駐在される州の状況を一度調べてみましょう。

  • Carry Permits:銃を携帯する(家から持ち出す)
  • Open carry:ホルスターあるいは生身など他人に見える状態で携帯
  • Concealed Carry:衣服の下やかばんの中など他人に見えない状態での携帯

日常生活における銃

アメリカ生活1年経ちましたが、銃に触れる機会はこれまで一切ありませんでした。

怖い思いというのもありませんでした。

ですが、ウォルマートに銃弾が普通に販売されているのを見たり、ご近所の方がハイキングに行くときに、野生動物から身を守るため銃を携帯するという話を聞くと、やはり銃社会だと感じます。

怖い思いをしていないのは、治安の悪いエリアに行ったり、深夜・早朝に出歩いたりしないことが理由かもしれません。

実際に個別の事件詳細を見てもらうとわかりますが、深夜や早朝、盛り場で銃犯罪が起こっていることが読みとれます。

子供と銃

最後に2018年の子供と銃に関する数字です。これは子供をもつ親としては気になります。

  • Children(Age 0-11) Killed or Injured 670
  • Teens(Age 12-17) Killed or Inured 2,869

結構な数字となっています。ただ、多くは自殺や偶然・故意となります。

学校での銃に関する事件(School Shooting)の多くは大学で発生しており、小学校、中学校、高校ではほぼゼロに近い数字となっています。

あっても駐車場で発砲があったとか、そんなレベルでした。

絶対に安全とはいい切れませんが、調べてみて、生活をしてみて、過度な心配も不要なように感じました。

親としては現実を理解すること、日本同様、治安の悪いところには近づかないことが一番だと思います。

リンクからかなり多くの情報を得ることができますので、ぜひ確認してみてください。

Gun Violence Achive

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