駐在中に住む家は、会社が家賃負担、契約当事者になるケースが多いと思います。
ですが、これからお世話になる家なので、契約内容はしっかり把握しておきましょう。
もちろん、契約書は英語ですが、気になる部分は遠慮せずに確認しましょう。
契約期間
契約社会のアメリカでは、貸主の立場が強く、契約満了前の退去には、違約金が発生します。
それだけではなく、しっかりとした契約解除条件がなければ、退去後も次の入居者が見つかるまで、契約期間中の家賃を支払い続けなければなりません。
後任がいるのであれば、引き継ぐことで免責されますが、重要なポイントとなります。
「Early Termination Clause」(途中解約条項)という項目をつけて契約満了前に解除できるようにすることも考えましょう。
多くの場合、デポジットは戻ってきませんが、残りの契約期間の家賃を支払い続けることを考えれば、この条項は契約書に織り込むことをお勧めします。
もちろん契約年数が長ければ、家賃は安くなりますが、安さに惑わされずにしっかり確認することが大切です。
光熱費、インターネット代の取り扱い
通常は、借主負担となります。契約書では、下記のような記載となります。
Tenant will pay all utility charges ELECTRIC, WATER, and TRASH REMOVAL.
ただ、まれに貸主負担という物件もあります。
個人の負担も減ることになるので、メリットは大きいです。不明な場合は確認しましょう。
芝生の手入れの費用と責任
意外とあとから費用がかかるのが、芝生の手入れです。
借主が行うような契約の場合、トリマーや芝刈り機費用が1,000ドル以上、もしくは1回30ドルくらいで業者に委託する必要があります。
アメリカでは庭の手入れをほったらかしにすると、ご近所から変な目で見られます。
地域を良い状態に保つことが治安向上にも繋がりますのでやらないわけにもいきません。
夏場は、2週間ごとに炎天下で芝刈り、結構な肉体労働になりますので、できるかぎり貸主負担が望ましいと思います。
ちなみに我が家は、貸主が対応することになっています。文言はこんな感じで、あとから気づきましたがラッキーでした!!!
Landlord will take care of all yard maitenance.
最後に、日本人は貸主にとってありがたい契約者なのです。
- 多くの場合、会社が家賃負担・支払いをするので回収不能になるリスクが少ない
- 土足で家にあがる習慣がなく、設備も大事に扱ってくれる
- 中国人のように大人数で暮らしたり、大声で話さない
契約時には、周辺環境含め、遠慮することなく確認し、必要なことは交渉することをおすすめします。